季節は春。もう何度目か忘れてしまった引っ越しを経て、俺はこの度、婆ちゃんのやっている民宿に住むことになった。窓を開ければ田んぼが広がり、裏口を出ると、そこは山とも言える深い雑木林。当然周囲にコンビニはなく、虫が苦手な俺にとって、ここは間違いなく田舎と呼ばれる秘境だった。一緒に越してきた姉さんによれば、引っ越しは今回で最後。学校もこの町で卒業し、その後家を出るならそれも自由。つまり、今まで諦めていた恋をするチャンスが巡ってきた。「恋は受け身じゃ始まらない」俺はこの田舎町で、人生初の恋をする。



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